管長の修行問答

2014.07.01

過去への祈り

過去の事実は変わらずも付随する因子群を変えることは可能

過去への祈りは通じるとも通じないともいえるのでしょうか。あの時、苦しまないでいられましたように、と他の人への祈りをすることがあります。(京都・S)※本問答は2014年7月・337号のものです。

2014.06.01

四法印の悟り

無我と無常の悟りが一切苦を取り除き涅槃へと至らす

①「諸行無常」と「諸法無我」はどのような関係にあるのでしょうか。(京都・M) 
②「一切皆苦」の時代に終わりを告げる時は来るでしょうか?(栃木・T)※本問答は2014年6月・336号のものです。

2014.05.01

受験の失敗

青春を謳歌してこその人生であるのだから楽しみなさい

高校受験で第一志望に落ちてしまいました。第二志望の私立はレベルが高く勉強づけになりそうで、自分にとってあまり楽しくない高校生活になりそうです。やはりこれは失敗してしまったのでしょうか。(岡山・K)※本問答は2014年5月・335号のものです。

2014.05.01

依存心とひねくれ

他者と自分が違うことを自覚し他者に敬意を払う者となれ

①仏教の本の「慈悲の心」という話がとても気に入り、同僚の二十代男性に読んでみてといいました。素直に読んでくれたのは嬉しかったのですが「全然心にひっかかるところ、ありませんでした」とそっけなく言われました。こういうことは当然ありますが、分かり合えないことが悲しくなります。しかたないのですが、それで気力が失せていくこともあります。この悲しさを減らしたいのは自分勝手な思いでしょうか。こんなことで心が揺れるのは、自分の弱さでもあると思っています。
②ひねくれについて御伺いします。自分でも心当たりがあるのですが、現実(真実)が受け入れられないとひねくれるしかないのです。ひねくれを直すにはどうしたらいいですか? 自分の経験では、圧倒的な愛に触れた時、ひねくれる必要がないと思いました。(東京・U)※本問答は2014年5月・335号のものです。

2014.04.01

親の介護

愛情をもって出来るだけ優しく語りかけ香りをかがせること

以前の先生の御話の中に「高齢の親を甘やかすこともいけない」という御話がありました。この世に罪を作ることに繋がらないよう、甘やかさないという意味だったと思いますが…。介護をしていると、例えば生ゴミを出すことを忘れてしまう一人暮らしの父親に厳しい口調で出すように言ってしまう…、親に対して子どもとして間違っているのではないか、と落ち込むことの繰り返しです。しかし、厳しくしないとどんどん駄目になっていく認知症の親に対して、どんどん厳しくなっていく自分は間違ってはいない、と思うところもあります。認知症の親に対する、子どもとしての心構えをしっかり持ちたいと思うところです。是非御教示下さい。(東京・A)※本問答は2014年4月・334号のものです。

2014.04.01

超える意識

この世に支配された意識はそれ以上の世界に不安を覚える

自分はこの世を超えた安心というものを求めて生きていると思いますが、この世を超えたもの気配を感じるとかえって寂しさや辛さを感じることがあるように思います。今の(この世の)この場所に、暖かいところから、切り離されて来てしまったというような気持ちがあると思います(この世的に満たされていれば、こういうことを感じないのかもしれませんが)これは私の認識が浅い段階だからでしょうか。求めていけば寂しさや辛さの向こうに光があるのでしょうか。(京都・S)※本問答は2014年4月・334号のものです。

2014.02.01

就業の心得

素直でありミスを繰り返さない努力をすることが大事

①仕事をする上で心掛けることは何でしょうか。回りに振り回されている感じがします。
②無職にならない為にはどうしたらいいでしょうか。(三重・K)※本問答は2014年2月・332号のものです。

2014.02.01

おばあちゃん孝行

何もいらない。ただ出来るだけ沢山会って話してあげる事

本当に沢山の愛を注いでくれる祖母がいますが、その祖母に全くおばあちゃん孝行をしてあげられていません。私でも出来るおばあちゃん孝行とは何でしょうか?(東京・W)※本問答は2014年2月・332号のものです。

2014.01.01

自分とは何か

人は六根に支配され真の己に辿り着ける者は皆無である

自分の事を分からないというのは言葉ではとても不思議だと思うのですが、なぜそういうことがあるのでしょうか。※本問答は2014年1月・331号のものです。

2014.01.01

新年の節目

何事も切り換えられる事で運を新たにする事が出来る

節目や切り替わりの時を正しく迎えることの大切さを御教え頂いています。新たな年を迎えるに当たって、日本人としての心構えを改めて御教示下さい。 (神奈川・R)※本問答は2014年1月・331号のものです。