管長の修行問答

2014.05.01

受験の失敗

青春を謳歌してこその人生であるのだから楽しみなさい

高校受験で第一志望に落ちてしまいました。第二志望の私立はレベルが高く勉強づけになりそうで、自分にとってあまり楽しくない高校生活になりそうです。やはりこれは失敗してしまったのでしょうか。(岡山・K)※本問答は2014年5月・335号のものです。

第一志望は公立で第二よりレベルが下でのんびり高校生活が送れたのに不合格で、レベルが高い私立の第二志望の方に合格し、学費免除の為にトップ10に入っていなければならない勉強漬けで、疲れ果てているということなのだろうか。通学にも長時間かかっている。

結論は、全く失敗していない!。普通に考えれば、いい高校に行けたのだから喜ぶべきところである。成績上位を維持することが厳しいということだが、学費が免除されているのなら、その分、専門の塾で学力を上げるのも手なのかと思う。

あなたは女性だが、いまは男女の差なく出世を考える時代である。そうなら、この青春の一時に、猛勉強することは大いに素晴らしいことである。やれる時に一所懸命やることだ。やりたくても出来ない人が山といることを、あなたは一度知った方がいい。

成績は悪いより良い方がよい。将来、必ずあなたを助けることになる。一時の辛抱だ。三年などアッという間に過ぎてしまうのだから。長い通学路では恋も芽生えるかも知れない。何が幸いするかわからない。大いに青春を楽しみなさい。勉強を楽しく学ぶコツを先生に教わると良い。ただ暗記するのではなく、「何故」と考える習慣、好奇心を持つことが大事だ!