管長の修行問答

2008年09月

2008.09.25

昏沈

自観に徹し、影が光となるを得べし

原因がわからないのに、気持ちがとても落ち込む時があります。その時、その気持ちにひたり切った方がいいのか、無理にでも明るい方向に持っていった方がいいのかわかりません。(学生 22歳)

2008.09.21

目標と希望

中年以降はゆったりとした時を確保することが大切

仕事、家庭、気功と頑張っていますが、すかっとするような希望がありません。それぞれの生活目標を達するだけで、ひいひい言っているような状態ですが、自分の具体的な日常の目標をクリアしていくことに努力し、時々、長期的視野でボーッと自分のやりたいことを考えていくということでよろしいでしょうか。(サラリーマン 38歳)

2008.09.20

武士道修行

遂には相手の呼吸と和し気によりて深き瞑想を成すなり

武士道に参加させて頂き1年になります。いよいよ力の衝突から技の段階に入り、更なる興味を惹かれておりますが、修行としての意義をおきかせ下さい。私なりに組手という他との対峙から集中力や、早い動きの中での瞑想をも要求されているような心持ちです。暴力の中に高い感性や知性が隠れているのでしょうか。また、戦いぶりに個々の想いも感じられます。(派遣社員 50歳)

2008.09.13

純性純化の象として用いらる

死後、霊が成仏、供養の為に水が非常に重要な気がします。その関係性についてご回答をお願いします。

2008.09.09

歯科医

歯は削らないを旨とし患者から痛みを除くこと

会報誌に歯科医は歯を削り取ってしまうのでダメだとありました。先生の真意は治療の都合で健全な歯質を削ってしまう事が良くないという意味でよろしいでしょうか。また歯科医の心構えを御教示頂きたいと存じます。

2008.09.03

人間の器

丹田と嫌な人物の修行とバカと成れれば大いに大器なり

管長の御話に器ということが出てきましたが、「器」とは、つくることができるものでしょうか。

2008.09.02

十界互具

地獄にも救いがあることを開示

仏教では、地獄から仏までの十段階の世界(十界)があり、それぞれの世界の中にまた十界があると説きます。 全ての存在に仏性があるとすれば、仏以下の世界に仏界があるのは当然と思えるのですが、仏の世界に地獄や畜生といった境地が存在するというのは、何を意味するのでしょうか。

2008.09.01

諦め

体を動かす人は着心も去っていく

「諦める」ということについての質問です。自分で諦めたと考えていても後で何らかのきっかけによって諦めきれていなかったことが度々あります。すっきりと諦めていくことができるにはどうしたらよいでしょうか。