管長の修行問答

2008.08.28

臨終

臨終に際しては全てに感謝すること

臨終の際の気持ちの持ち方等、大切な点をお教えください。

妻子をはじめ、愛する人々、そしてこの人生でお世話になった人々、一切の関わりあった人々に、先ずはきちんと心からの感謝をすることである。

その為にも、 葬儀はどんな形であれ、あった方がよいのである。
その時、旅立つ者は、残される人に、最期の別れを為すことが出来るからである。

肉体があった時には感じなかった、ある種の達観がその時訪れてくれるだろう。
それは、生前の思いとは異なる「何か」をあなたに与えてくれるかもしれない。

とにかく、臨終に際しては 全てに感謝し全てを愛し全てを慈しむことである。
これが全てだ。