管長の修行問答
2024年03月
2024.03.03
苦悩と現実
自然の中で豊かな感受性に目覚めることが出来ると改善する
日々現実に向き合い生活している中で、否が応でも悩み苦しむことは生じます。苦果を得て苦しめば、その因は果たされ終わるものと思いますが、と同時にまた何らかの悪因を積んでしまうのが私たち凡夫であり、果てしない苦のサイクルからなかなか抜けだせません。その悩み苦しむ際に、その苦しみ方にも、より向上に向かう苦しみ方があるのでしょうか。単に自分のことだけに終始したことを思い煩う苦しみと、他のためを考えるがゆえの苦しみとでもまた意味合いが違ってくるものでもあると思いますし、その時に自分がどのような念を持つかということも大きく作用すると思います。できるだけより向上へと向かうためには、悩み苦しむ際に、どのような点を心がける必要があるのか御教示いただきたくお願い申し上げます。 (東京・K) ※本問答は2019年10月・400号のものです。
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