管長の修行問答

2023.04.01

戦場の供養

戦死者たちの思いを後世に伝えてあげるのが一番の供養

戊辰戦争の戦場地の近くに住んで居ます。この地で亡くなられた方々の供養(施餓鬼)は重すぎると感じています。やはり個人レベルではやめた方がいいでしょうか。個人レベルでも何かできることはあるでしょうか。(宮城・H)※本問答は2023年4月・442号のものです。

止めた方が良い! こういった大量の亡霊に対する供養はプロに任せるしかない。素人が手出しすることではない。仮にやったとしたならば、正しくやればやる程にその人は考えられない数の浮遊霊に憑依され完全に狂ってしまうか大災禍に見舞われて命まで落とすことになる。絶対にやってはいけない。

個人レベルでやってあげるとしたならば、供養塔がなければ関係者に声掛けして建ててあげることである。こういった施設の下で献花するといった行為ならば何も問題なく、あなたに支障が出ることはない。と言っても、あなたが必要以上にその思いに執着しすぎると憑依されることもあるので、何事も過剰にならないことが重要である。今時は、ネット配信が出来るので人々に歴史を伝え彼らの「誠」を伝えることが出来たならば一番の供養となるだろう。