管長の修行問答
2014.02.01
就業の心得
素直でありミスを繰り返さない努力をすることが大事
- ①仕事をする上で心掛けることは何でしょうか。回りに振り回されている感じがします。
②無職にならない為にはどうしたらいいでしょうか。(三重・K)※本問答は2014年2月・332号のものです。 -
①仕事には二種類が存在する。一つは生活費を稼ぐ為のものである。もう一つは金銭に関わりなくある種の使命感で行なうものである。前者と後者が共通する人たちも少なくない。
前者が心掛けることは上司や経営者から嫌われないことである。上司の好みを早く理解し、その希望する所のことを実践していく必要がある。その場合、その理解度が足りないと上司に振り回されていると感じることになる。
最近の若者は上司の言うことなど気にしない人が多いらしく、その場合は、上司が部下に振り回されている状態となる。近年このケースは極めて多いようだ。
この様な仕事との関わり方は、やっていて楽しくない。毎日が不満の日々となり、月日と共に労働者は疲弊していくことになる。
それを少しでも回避する為には、その仕事の中に楽しみを見出すことである。多くの場合それは上からの評価であったり昇給や昇格であったりする。また、顧客からの感謝の場合もある。あなたにとって、何が楽しみとなり得るのか少し考えて答えを出して、実践してみるとよい。
回りに振り回されるのは、自分が主体で働いていないからである。常に上司からの指示待ちで仕事をやっていることを意味する。或いは、自分勝手にやって会社に損失を与えるタイプ故に上司が完全にコントロール仕続けるケースもある。
②クビにならない為には、(A)仕事が出来る人間になるか、(B)仕事が出来なくともミスをやらない人間になるか、(C)人事権を持つ上司に好かれる人間になるか―の三つである。あなたの場合はこのどれもが逆の意味で当たってしまっている。
仕事が出来る人間になる為には、あれもこれもと目移りせずに何か一つ、得意分野を身につけて存在感を出すことである。
ミスをやらなくなる為には、失敗したことを紙に書き出し机の上に貼り出し、メモ帳に書き出して、毎朝始業時にそれを口に出して唱え頭に刷り込むことである。二十四時間、ミスの事は頭から離さず完全に出来る様になるまで、絶対に忘れてはならない。
上司に好かれる為には素直で愛嬌があることである。