管長の修行問答

2013.07.01

LEDの健康被害

文明と共存している人類は知恵を以て解決するのが一番

最近LED(ブルーライト)等による健康被害が増えておりますが、肉体と精神と霊は密実一体なので特にこの人工的な光による間接的な悪影響は如何ほど霊に関わるのでしょうか?(大阪・Y)※本問答は2013年7月・325号のものです。

LEDに限らず、数え切れないだけの物によって我々は健康被害を受けている。その一いちが霊に即座に悪影響を与えていると思う必要はないが、ある一定ラインを越えると確かに注意を要する。単純な話が不摂生で体を壊すと霊に悪影響が出てくると考えてよい。それ故、仏教では瑜伽(ゆが)派が存在しヨーガで身体の調和を図ってきた。

とはいえ、この手のものについては、現実的なマイナス要因を取り除けばいいだけの話なので、昼間はしっかり用いて、頭脳の活性化に役立て、夕方以降は用いない様にして神経を休めなければならない。ただ、これで気になるのは眼への影響があるということだ。もしそうなら、悪い光をカットするシートを電球やパソコンに貼るといったことを試みる必要があるだろう。人類の宿命としてそう神経質にならず、科学文明と共存していかなくてはならない。