管長の修行問答

耐え忍び全てを受け入れなお折れることなく挑戦仕続けよ

深く自分を見つめる為には、深い人生経験が要求されている。
それは、大自然の営みから学ぶものと、自身の人生から学ぶものの二つがある。
共に重要である。
そのどちらか一方だけでは、深みには到れない。

だから、先ずは、人生をもっと積極的に体験することである。
それは、人との複雑な関わりであり、知らない世界の見聞であり、新たな事への果敢な挑戦である。
また、じっと耐え忍ぶことも、重要な深みへの誘いだ。

同時に、大自然と触れ、汗を流し、嵐を体験し、茫然自失となり、畏怖し、また崇めなければならない。
堂々たる人間になる。
そして、より繊細な感性を身に付ける。
泣き、笑い、怒り、苦しみ、楽しみ、悲しむからだ。

さて、では20歳の君がいまやるべき事は何が一番大事かと言えば、「挑戦」この二文字である。
人生に於いて、20代こそが、挑戦のまっただ中を意味する。
この時、果敢に何事かに挑戦しなかった者たちの壮年時代は、惨めとなる例が圧倒している。
どんなことでも良いから、本気で人生に立ち向かい、勉強し、努力し、恋をし、恥をかき、勇猛果敢に挑戦することだ。