管長の修行問答

2009.06.29

パニック障害

広場恐怖で出掛けることが大変苦しいのです

パニック障害で苦しい日々を過ごしております。発作はこの三、四年出ていませんが、広場恐怖で出掛けることが大変苦しいのです。電車に乗ったり、とにかく出掛けることが、ほとんどできないのです。近くに買物に行く位です。美容院、歯医者も一大決心です。薬もいろいろ飲んだのですが、副作用がきつくてダメでした。今は一番効き目のゆるい薬を飲んでいます。だからといって家でじっとしている訳ではありません。早朝から仕事、炎天下での仕事、荷物の配達で往復40キロぐらいの運転も、ほぼ毎日しています。家事も少々手抜きながら全てこなしています。毎日、もう身体も心も、いっぱいいっぱいなのです。最近は貧血症状もあり、フラフラの時もあります。実践御指導にも、とても行きたいのですが、出掛けられないのです。どのようにすれば心を強く持って頑張っていけるのでしょうか。治すことができるのでしょうか。どうか、御指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(営業職 45歳)

脳幹部分の障害なのでストレスを感じない状態に戻すこと
ご苦労さま。
本当にあなたはよく働いている。
立派である。
今時の三食昼寝浮気付という主婦たちと比べたら、本当に偉いとしか言いようがない。
そういう一生懸命働いている人に限って、この病気に罹るケースが多い。
心労が激しい為、脳幹部分がやられているのである。

あなたは「心を強く持って」と考えているが、これこそが病気の原因となってしまっているのである。
もう充分に心を強く持って働いてきたのだから、この辺で一息つかなくてはいけない。

あなたには充分な休憩が必要だ。
これ以上、働いてはいけない。
気を遣ってもいけない。
何か楽しい事を見つける必要がある。
時間を忘れ没頭出来る趣味が一番である。

自分が一番好きな事、楽しい事、何が思い浮かぶだろうか。
もし浮かぶようなら、さっそく実行に移すこと。
その際は、病院の先生にそれをやるように言われたからと理由付けしておけば、誰も文句は言えない。

ところが、肝心のあなたの方が、皆忙しい時に、自分だけこんなことしてていいのかしら!?と不安に陥ってしまうのが問題だ。
その心理が働いては台無しである。
その時だけは、出来るだけ家族のことは忘れて、好きな事に没頭することが大事だ。

ボーっと夕陽を見たり、日光浴をしたり、散歩したり、ウインドショッピングをしたり、庭いじりをしたり、誰かと長話したり、旅をしたり、読書でも、絵でも、陶芸でも、楽器でも、歌でも、ダンスでも、スポーツでも、編み物でも、何でも良い。
一番良いのは、ご主人と一緒に同じ趣味をやることだが、無理なら一人でも、或いは友人を誘ってでも、何か楽しい事を始めることだ。

そうすれば、必ずこの病気は治せるから心配いらない。
何より瞑想は、大変効果がある。