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2024.06.03

vol.687 お釈迦様の御教え(苦諦)

雨が急に多くなってきましたね。やっぱりこの季節は紫陽花です。土壌が酸性だと青色に、アルカリ性だとピンク色に咲くといわれるこの花は、雨によく似合います。去年も一昨年も咲いていた場所に、今年も咲いてくれてありがとう。花々も緑も美しい季節です。雨の散歩もいいものですね。

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スーパーの会計が済み、重たい荷物を袋詰めしている時のこと。右斜め下の角度から「僕が重たいの持つよ」という声が聴こえました。ああ、びっくりした! それは4歳くらいの男の子が、私の向かい側で袋詰めしているお父さんに向かって発した言葉でした。ところがお父さんは抱っこしているまだ1歳に満たない赤ちゃんに夢中。柔らかいほっぺたを触ったりつついたり…。目に入れても痛くなさそうに次男に構うお父さんに、長男は「ねえ、ねえ」と呼び掛けています。その顔には悲しさと少しの苛立ちがにじんでいて、こちらに伝わってきたのは「僕は、ここにいるよ!」という心の叫びのようなものでした。

お父さんに「こっち向いて!」と心で叫びながら買い物バッグを両手に捧げ持っている、その小さなお兄ちゃんの姿に、こちらは切なくなってしまい「えらいねー」と声をかけて、でも君も少し前は弟のように可愛がられていたんだよ、と思いながら通り過ぎました。

あの子のタイプはなんなんだろう。昔は人格形成は環境によるものと思っていましたが、タイプ別を御指導いただいた今、性格にはタイプ毎に特徴的な違いがあることを知りました。それは見事に、自分か!と思うほどに同じ認識をして同じ反応をする、9つのタイプが出来上がったことに摂理の不思議さえ感じます。

1つ1つの出来事で人は自分の価値を推し量り、もっと何かしないと愛されないのではないかと思い、役に立てば自分は大丈夫と思ったり、他者より能力が高くないと許せなかったり、不安で確かめないといられなかったり、常に新しいことを求めたり、負けるのは絶対嫌だったり…。それぞれに特徴ある、なかなかに強固な認識があって、その認識がひとつひとつ剥がれていくと、世界が少しずつ、ありのままに見えてくるのだろうな・・・なんて、重い荷物を両肩にかけて、傘もさしてゆっくり帰り道を歩きました。

あちこちで紫陽花が美しく咲いています。もうすぐ梅雨です

今日のPHOTO

神奈川の塞翁が馬さんから頂きました!

「ウオーキング途中に見かけた紫陽花。もうすぐ出番ですね~」

暦の上では芒種(ぼうしゅ)。「芒(のぎ)」(実の先端にある針状の物)のある稲や麦など、イネ科の種をまく頃の意だそうです。そろそろ日本列島も梅雨入りです。体調に気をつけて笑顔で過ごしましょう!