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2025.06.09

vol.741 祖母の手料理

暑くなってきて、西瓜や胡瓜が恋しくなる頃かもしれません。湿度が高いと熱が体内にこもって「かくれ脱水」になることもあるようですので、水分不足にならぬよう、よく気をつけて、汗もかいて、健やかに過ごしましょう。

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不揃いのインゲンを買ってきて料理したら、とても美味しかったので、また次の週も同じくインゲンを購入。栄養もたっぷりあって天ぷらでも、煮しめでも美味しいし、昔祖母がやってくれたように薄く薄くスライスしてバター炒めにしてみようか…。

あれは本当に綺麗に均等に薄く切られていたなあ、等と思いつつ、実際に切りはじめてみたところ、不揃いで大きくあっちこっちに曲がったインゲンは、なかなか均一になりません。

きっと祖母は、こどもの口で食べやすいよう柔らかく仕上がるように一本ずつ丁寧に薄く薄く斜めにスライスしたのでしょう。

祖母はなんでも丁寧にやる人でした。長く働いていて、たまの休みに訪れれば、お鍋も床もピカピカ。なんでも手を抜かず、子ども達を心底楽しく遊ばせる人でもありました。

ときおり、昔の食卓や、部屋の間取りまで、あの頃の自分の背丈のままに浮かんでくることがあって、なんでもないような日常のひとコマは、もう半世紀近く経った今、何か特別に思えるものがあります。

あの日は初夏の少しひんやりとした朝。ジューッというフライパンの音と共にインゲンを炒めるバターのよい香りがしてきて、窓の外には山鳩の声が聴こえていましたっけ。

まな板の上に切り揃えたインゲンを眺めながら、ふと、あのとき祖母は何を思っていたのかなあ、と思ったら、どこからか「おまえに食べさせたかったんだよ」と、祖母の声が聴こえた気がしました。

今日のPHOTO

京都のlemonさんから頂きました!

「大阪関西万博の入場ゲート前にズラッと並んだ国旗の夜の写真を送ります。実物はやはり圧巻でした。国か渡航禁止や制限をかけているような国の文化も見る事が出来る万博はある意味貴重かもしれません。」

頂いた昼間の写真はぜひHPでご覧ください!

各地で続々と梅雨入りの発表がある一方で、沖縄が過去最も早い梅雨明けとなりました。

よく体の声を聞いて、できるだけ快適にお過ごしくださいね。今週もどうぞお元気にお過ごしください!

阪関西万博の入場ゲート前。158の参加国・地域、7つの国際機関、日本と博覧会国際事務局(BIE)の旗の計167の旗が掲げられている。

昼間の風景