月曜メルマガ

2024.02.12

vol.671 輪島塗の真の復興

管長先生から御指導頂き、頑張って歩いています!という方が増えてきました。今週のメルマガ担当、目標の1日2万歩はなかなか達成できませんが、意識して過ごしていとる以前より歩数が増え、身体が活性化してくるように思います。

これから外歩きには良い季節です。花粉症の方は気持ちの良い屋内で、楽しく、少しだけ頑張って歩きましょう!

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能登半島地震から1ヵ月余りが経ちました。復興というにはほど遠く、最低限の安心できる暮らしすら、まだ取り戻せていない人が沢山いらっしゃることに胸が痛みます。

一方で、日本の伝統工芸である「輪島塗」が、この震災と大規模火災で危機に瀕していることが、広く知られるようになりました。

本会が応援している漆芸家の方も、自宅と工房を失い、作品や道具、貴重な漆なども大きな被害を受けました。

その方は、地震のずっと前から、日本人が本物の漆を使わなくなったことをとても心配していました。安いプラスチック製品に取って変わられ、漆職人もどんどん廃業し高齢化し、このままでは縄文時代から続いてきた日本の伝統文化が途絶えてしまう、と。

輪島塗のお椀を作る工程は、木地を作り、下塗りし、漆を塗って、研(と)いで、また塗って…と、100以上に分かれ、それぞれに細かく分業されています。飾りをつける場合は、さらに加飾専門の職人の手が加わります。シンプルなお椀一つが3万円ぐらいすることも珍しくなく、気軽に買えるものではないな、と正直なところ思ってしまいます。

でも、変えるべきは、この私たちの価値観かもしれません。漆文化を子孫に残していくかどうかは、いまの私たちの行動にかかっているのです。数年しか使わないスマホには高いお金を払うのに、一生使える食器類にはなぜ私たちはお金をかけないのでしょうか。漆はとても強いので、アイスクリームを盛ったり、花を生けたり、もっともっと活用したら、それほど高いと感じないかもしれません。

漆のもう一つの素晴らしい点は、直してもらって使い続けるという、作り手と買い手のつながりではないかと思います。経済優先の中で、私たちが忘れてきたもののように思います。

今日のPHOTO

大阪の「お月さん」さんから季節の写真を頂きました!

大阪城公園内の梅林には、100種類1200本以上の梅があります。絵に描いたような構図に、足を止めました。遠くには大阪城が観えます。遅咲きの梅もあり、何度でも訪れたい所です。

今週以降、急激に気温が上がり、春本番の陽気になりそうです。上手に体調を整えて、元気に過ごしましょう!

Osakajo Koen Kobai梅の香りが漂ってきそうです