在家で仏教・神道を学びたい人のために
2021.04.01
それは大変興味深い話である。正に自我との出会いが始まったことを意味している行為であると思われる。それにしても一歳という年齢は私も把握していなかったので大変参考になった。一歳前後とは十二カ月前後ということだろうか。もしそうなら想像を遥かに超えていて、いま私も衝撃を受けているところである。
通常子どもは女の子が一歳半頃から、男の子が二歳の誕生日頃からかなりしっかりとおしゃべりを始めるのであるが、十二カ月でこの行為をしていたというのは驚きである。大変興味深い。これが科学的事実だとしたら、そこには明らかな心理作用があるものと思われる。ただ動物たちに見られるその年齢特有の本能行動があるので、心理的作用としてではなく本能的行動としてその様な行為を為している可能性も考えられる。
しかしご指摘のように「思い通りにならない」時の行為ということになると何らかの自傷行為や不満を解消させるための爆発としての発散を意味するのかも知れない。
「私」の出現には少し早すぎるのだが「自分」の二形態の一つと考えれば理解できるかも知れない。
つまり、母体に受精卵が着床してから刻々成長していく過程の中で霊が宿る瞬間が訪れる。その時は霊の眠りの時ということが出来るだろう。インドの聖者たちが分析してきたようにそれをアートマン状態だと仮定しよう。胎児が成長し出産のその時にオギャーと泣き後天の気を体内に入れると同時に魂魄が宿ると言われている(ただ私は魂は胎児の後期において宿る可能性を感じている)。
それから一年後位の段階で意識できないアートマン状態から意識される〈自分〉が出現してきた可能性が考えられる。それをあなたは「私」の出現と思われたのだろう。「私」の出現はもっと後のライバルの出現によると思われる。またはあなたの孫が特別成長が早いかである。なんであれ素晴らしいご指摘であった!
人は斯くの如くアートマン→自分→私へ変化し迷いの人生を歩むのである(『ループ』に詳述している)。