月曜メルマガ

2025.06.02

vol.740 幸せを運ぶ鳥

初夏となり、店頭にはみずみずしくてとってもおいしそうな野菜がたくさん並んでいますね。一時はすごく高くなっていたキャベツやトマトなどの値段も下がっていますし、季節の味わいをしっかりと楽しみたいです。

*..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*

先日、朝早くに目覚めて窓を開けると、庭の雑草がすごいいきおいで伸びていることに気づきました。季節はまちがいなく進んでいますね。子育てが始まったのか、小鳥たちの元気なさえずりも聞こえてきます。その近さに息をひそめつつ、しばらく聞き入ってしまいました。

そういえば、子どものころ、この季節になるとツバメたちが子育てする姿を毎年目にしてきました。そのころ住んでいた家は古い作りで、玄関を入るとまず土間が広がっていました。そしてその天井には、ツバメが巣を作れるように止まり木のような板がしつらえてありました。

むかしの田舎のことなので、玄関に鍵などかけてはいませんでしたし、この季節にはツバメたちのために玄関の引き戸はいつも少し開けてありました。毎年春になるとその隙間からつがいのツバメが入ってきて巣作りを始め、卵を産み、そして子育てをする姿が目の前で見られたのです。飼っているわけでもないのに、春になると毎年やってくる。それはそれはとても楽しみでした。巣作りが始まると、今年も来てくれたことを親と一緒によろこびました。

子育て中、親ツバメが帰ってくると、それまで静かだった巣の中に黄色いクチバシが4つも5つもいっせいに開いて、ピーピーピーと大きな鳴き声でエサを求めます。親たちはお腹を空かせたヒナたちのため、ひとときも休むことなく、飛んでいってはエサをくわえて戻ってくる、を繰り返します。子ども心にも親ツバメの働きぶりは本当にすごいなと思いました。

ツバメは縁起が良いとされています。それもあって、自分の親よりもっと前の世代から、そうやって家の中に巣を作る場所を提供し、ツバメと一緒に暮らしてきたのだと思います。

ヒナたちはあっという間に成長し、自分で飛べるようになり、そして親ともども旅立っていきます。夏が終わるころには、あの小さな体ではるか遠くの東南アジアの国々まで飛んでいくのだとか。生き物が成長していく姿を、短い間に凝縮して見せてもらったように思います。

今日のPHOTO

東京都の昆布茶さんから頂きました!

「先日、皇居を散策してきました。江戸城の本丸に入るには、いくつもの番所(警備詰め所)を通らなくてはならなかったそうですが、写真は、最後の最も重要な詰め所・大番所です(残念ながら当時のものではなく昭和41年に復元されたものだとか)。他に、同心番所、百人番所が残っています。」

6月になりましたね。ここから先は、夏日が増えていくようです。上手にエアコンを使って、ご体調管理にはくれぐれも気をつけてお過ごしください!