月曜メルマガ

2023.09.25

vol.651 鳥たちの言葉

9月も下旬になりました。ようやく秋らしい爽やかな日にほっとしたのもつかの間、今週はまた30度超えの暑さが戻ってきそうです。
今年ほど、地球環境の劇的変化を目の当たりにした年はありませんでした。自然の中で生かされていることに、私たちはもっと謙虚にならなくては、と思います。

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最近、鳥の鳴き声の研究者で、動物行動学の第一人者、鈴木俊貴さんという人を知りました。
シジュウカラという小さな可愛い小鳥の多彩な鳴き声に興味を持ち、彼らが20以上の単語(鳴き声)を使い分けていること、しかも、それらを組み合わせて会話していることを解明したのです。

シジュウカラの言語には、例えば、蛇だ!(ジャージャー)、タカだ!(ヒヒヒ)、など天敵によって種類があり、それを聞いたシジュウカラの行動から、ちゃんと敵をイメージして対応していることも、鈴木さんは発見しました。

集まれ!(ヂヂヂヂ)、気をつけろ(ピーツピ)を組み合わせて、気をつけて集まれ!(ピーツピヂヂヂヂ)という組み合わせた言葉も使っているといいますし、
面白いことに、この語順を入れ替えて「集まれ、気をつけて」の順番にすると、誰も集まってこない、つまり、語順にもちゃんと意味があることも分かってきました。

興味深いのは、林に住む鳥たちが種を超えてこの言葉を理解しているということ。タカだ!というシジュウカラの声を聞いたスズメが一斉に木の間に逃げることなどから、他の鳥たちも、この言葉をある程度共有していることも解明しました。

シジュウカラは、見通しの悪い森に住んでいるから、言葉を発達させたのだろうと、鈴木さんは言います。
お互いに会話しながら助け合って生きているんですね。御指導で、植物が様々な物質を発することで互いにコミュニケーションをとっていることを教えて頂き、感動したことを思い出しました。

言葉を話すのは人間だけだ、という思い込みを取り払うことの大切さを鈴木さんは指摘しています。思い込みを取り払うと、そこには思ってもみない豊かな世界が広がっているに違いありません!

今日のPHOTO

大阪のOさんから、清々しい一枚を頂きました!

大阪府民の森 交野市にある、人道の吊橋です。
交野の地は、七夕伝説の里であり、星降る里のシンボルと言う意味合いで「星のブランコ」と言う愛称です。
吊橋からの景色は、とびきりの素晴らしさです!…が、高所恐怖症なので吊橋からはゆっくり景色を眺めるのは、難しかったです。

それでは、今週も素敵な一週間をお過ごしください!
季節の変わり目です。ご体調にはどうぞお気を付けくださいね。

星のブランコ星のブランコ