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2022.04.04

vol.574 震災から11年目の桜

東京では、桜が満開になった後、寒さが戻ってきました。花冷えというそうです。
この寒さで、桜が長持ちしてくれたらと願います。
この時期、桜前線とともに、なんとなく日本中が浮き足立っていと感じるのは、
桜を愛して已まない国民性の証左ですね!

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花見客によって土手の土が踏み固められ、丈夫な堤防ができることを見越して植えられた桜。
人心を掌握した、そんな江戸時代の知恵に感心します。

この土手の桜も咲いては散り、また開いては風に花びらを撒い散らせながら、様々な人生を見てきたことでしょう。
戦火のなかに色を失なうウクライナの街なみは、国土が次々と焼かれていった我が国の姿にも重なります。
それでも絶えることなく今の我々につながる命の営みのなかには、目に見えずとも、言葉にならずとも湛えられた先人たちの祈りがあるのだと思います。

11年前、荒れた校庭に残った1本の桜の向こうに見えたのは「入学式会場」という大きな文字と、そこに向かう小さな後ろ姿でした。
どうか・・・。瓦礫の道を、空になった荷台のトラックに乗った面々は、言葉にならぬ祈りを胸に走り過ぎました。
あの子たちはもう17歳になります。東北の桜は、もう開花を迎えるころでしょうか。

今日のPHOTO

鎌倉の大仏様。
近くにいた若い女性が「あ、大仏さん、ピアスやってるんだね」。
以前も、小学生の女の子が「前がはだけてるのってどうなの?」と言っていましたが、
若い世代の目線がちょっと新鮮でした。

東京では、この寒さも今日ぐらいまで。明日からは春らしい気候になるようです。
外に出て、暖かい日差しを全身に浴びましょう!

大仏様の耳

大仏様の耳