東洋哲学研究会

大学章句序

2017.04.02

『大学』大学章句序

論語勉強会議事録

2017年4月2日(日)16:04~18:20

開催場所:春秋館

議事内容:本日は『大学』大学章句序を学びました。

テキスト「大学」宇野哲人全訳注


概要

『大学』とは、儒教伝来の思想を最も組織的に叙述したもので、己を修めて人を治めること(修己治人)を説いています。すなわち、「学問をもって己の明徳を明らかにし、しこうしてこれを天下国家に明らかにする」ことを眼目とし、本書において、儒教の政治思想の根幹が極めて要領よくまとめられていると言われています。

これまで『論語』を通して孔子様の教え、儒教を学んできましたが、『大学』を読むことで、『論語』を通して一貫して語られていたことを、組織立った形で理解できることを確認しました。
二宮金次郎(尊徳)が薪を背負って読んでいたのが『大学』だったと伝えられています。日本人に大きな影響を与え、長くその精神的支柱をなしてきた儒教を学ぶことの意義をあらためて認識しました。

第一回の今回は、「 けだ し天の 生民 せいみん くだ すより、則ち すで にこれに与うるに仁義礼智の性をもってせざるは莫し(天は仁義礼智を全ての人に与えている)」という言葉から始まる、朱子の手になる「大学章句序」を読みました。その言葉に感銘を受け、それぞれの感想を語りあい、議論しました。