修行徳目
日常を修行の場として
本会は、俗世を離れ、森にて一人修行するといった出家のありようではなく、不条理な俗世の中に日常を過ごしながら、清らかな心を持ち、崇高な神理を求め、魂の向上を目指します。
仏教に伝わる修行法に加えて、儒教における人として守るべき道徳「五常八徳」の実践を通し、豊かな人間性を養い、人格の向上を目指します。
塵 の中でこそ、心は磨かれる
家庭や会社、学校生活の中では、誰もがさまざまな苦悩を抱えています。仏教では、「因果応報」を説き、そのすべての苦悩は、自らに因があるとします。さらには、「全ては関係の中で成立しており、ただそれだけで存在するものはない。何一つ実体はない」と仏教は説きます。つまりその悩みは自らの執着が作りだした幻想だとするのです。人間はみな、執着すべきでないことに執着し、苦悩の種を自ら作り出しているのです。その根本にある、迷いの根源を消していく行法を共に実修していきましょう。
「日常は修行である」と捉えた時、日々起こる理不尽なこと、葛藤することもあなたの魂を磨く修行の糧となります。矛盾を矛盾のまま受け入れる大きな器、そして智慧の獲得により、世俗社会で生きながらもそれに執着しない生き方を仲間とともに会得していきましょう。
初心者の修行徳目
感謝行
単純でありながら、実に効果の高い行法。
徹底して自己の魂を揺さぶり、霊性を高め、運命を改善する。
自観法
仏教の学説の一つ、「唯識」における「自証分」「証自証分」の実践、「唯、観る」
理性や感情の入り込まない意識の出現の入り口といえる行法。
「末那識」「阿頼耶識」を清浄化する行法ともいえる。
観十二因縁
お釈迦様の最初の説法で語られた「十二因縁」を観ずる。
私たちの迷いの元である「無明」「行」「識」「名色」「六処」「触」「受」「愛」「取」「有」「生」「老死」を観察する。
五常八徳の実践
儒教における五常八徳の実践。
◎五常=「仁、義、礼、智、信」
◎八徳=五常に加えて、「忠、孝、悌」
儒教は仏教と同時期に日本に伝来し、特に武家仏教に大きな影響を与え、僧侶らにも学ばれた。
坐禅
初心者は毎日5分でも続けられることを目指す。
心を静かに保つ日常を送り、精神の統一と超越をはかる。