在家で仏教・神道を学びたい人のために
2022.06.05

神道と関わりの深い
日本の雅楽は、十世紀(平安時代)に大成した日本の最も古い古典音楽です。①古来からの日本固有の歌舞、②五世紀頃より古代のアジア大陸から伝来した楽器と楽舞(音楽と舞)とが日本化したもの、③その影響を受けて平安時代に新しくできた歌、の総体です。
皇室の
元来は「雅楽」という名称は、
厳島神社(広島県)にて「慶事の舞」奉納
日本に伝来した最初のものは、朝鮮半島(
『日本書紀』に、四五三年に第十九代の
第二十九代の
又、天武天皇は天武四年(六七五年)に、「楽人は子弟に歌唱や楽器の技芸や舞の振付を伝えるように」と
一方、中国大陸の音楽である
第三十四代の舒明(きんめい)天皇二年(六三〇年)からです。唐の都・長安が国際都市であったことを反映し、ペルシアやインド起源の楽舞、
日本における唐楽の演奏の最も古い記録は、大宝二年(七〇一年)正月で『続日本記』に記載されています。
第四十二代の
雅楽寮は事務方をのぞいても総勢四百人以上の大組織でしたが、これは、唐楽、高麗楽、新羅楽など、それぞれ用いられる楽器も
これらの音楽の集大成としては、日本史上でも特筆の一大行事、
第四十五代・
十世紀に編纂された朝廷の「
七九四年に都は奈良から京都へ
雅楽においても同様でした。
奈良時代までは朝廷が作った雅楽寮で、国風ほか、唐楽、高麗楽、新羅楽、百済楽などと楽師が分かれていたわけですから、外来の音楽もオリジナルほとんどそのままに演奏されていたでしょう。(後に高麗楽という名称は新羅楽や百済楽も
時代が経るにつれ、日本語のリズムや間合いと結びついた独特の音感に合うように曲を変えるなど、日本人が新たに雅楽の曲を作るということも行なわれていきました。
このようにして、平安時代に半世紀から一世紀ほどの時間をかけて雅楽の日本化が進んでいきました。日本化され、できあがっていった雅楽が、以後およそ千年、それからはあまり形を変えることもなく、現在まで生き続けてきたのです。
奈良時代までにわが国に伝来した古代のアジア諸地域の音楽は、今は現地に面影を
韓国にも雅楽という名の音楽がありますが、故
韓国の雅楽は中国の儒教音楽を取り入れ、それを韓国流に変容させたものと思われます。
韓国と中国では
日本は、奈良時代まであれほど外来文化の輸入に熱心だったのに、仏教を重んじていたせいか、儒教音楽としての雅楽は
現在の韓国で雅楽と呼ばれている音楽が、中国から韓国に伝わったのは、日本に唐や三韓(朝鮮半島)の音楽が入ってきた時代よりも下るのではないでしょうか。韓国と日本の雅楽が似ていない理由は、そのあたりにあるのでしょう。
ちなみに中国の儒教音楽としての雅楽も、昔のものはきちんとは
(以上、
東儀氏が、子供向けに記した著書『
源氏物語では主人公の光源氏が雅楽の舞を舞う場面が書かれているし、
「人間が、今よりずっと自然や宇宙と密接な関係で生活していた時代に、雅楽は僕たち日本人の心を
「自然を、身体や心全体で感じとるのと同じように、雅楽を感じてみよう。僕たち日本人には、雅楽が盛んに楽しまれていた時代から受け継がれている、日本人としての心があって、それが、時代が移り変わっても、ちゃんと生き続けている。
日本を囲む海の景色、波の音、桜や菜の花といった春の色、山の緑、冬の雪景色など、数え切れないほどの美しい自然は、その昔から何も変わっていないように、それを愛する日本人の心も同じなのだ。
お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんが、実際に雅楽を聞いたことがなくても、ずっと昔に雅楽を聞いた人が体験した空気のような感じが、気づかないうちにその人たちの身体に染み込んでいて、その空気のような感じだけは、現代の僕たちにも伝わっているのだと思う。ということは、これから先、未来の人にも、雅楽から体験する空気のような感じが、知らず知らずのうちに伝っていくかもしれない」

笙
笙は、複雑な和音を奏でる楽器で、形は極楽に棲むという伝説の鳥『鳳凰』が翼をたたんで休んでいる姿に例えられる
「雅楽のメロディを奏でる管楽器に、
この三つの楽器を
人間の身体も、小さな小さな一つの宇宙なのだから」
「笙は、パイプオルガンやアコーディオンのルーツとも言われている。
仏教画で天女が手に楽器を持っている姿が描かれているが、その時代の最高の物を持たせて
音を出すだけでも難しいのだが、音程が不安定で演奏するのがかなり難しい。ところが、これをコントロールできるようになると、独特のゆらぎのある素晴らしい音を奏でることができる魅力的な楽器なのだ。人間がしゃべる時の
「虫除けになるという『
雅楽を編成によって分類すると、舞を伴わない楽器演奏だけの管絃、舞を伴う舞楽、歌の入る歌物があります。舞楽には三種類あります。
「①
『
『
昔は
②
『
②
『
(以上、『東儀秀樹氏の雅楽』より)
即位礼と大嘗祭、神宮の式年遷宮に際しても御神楽や秘曲の奉納があり、毎年恒例の新嘗祭や歴代天皇の例祭における神楽歌の演奏などで、日本古来の国風歌舞は大切な祭祀の音楽とされています。
毎年の宮中祭祀では、唐楽が祭祀音楽として演奏されています。
2022.06.05
日本の雅楽は、十世紀(平安時代)に大成した日本の最も古い古典音楽です。皇室の庇護があって、古代からほとんど形を変えずに連綿と続いてきているのです。
古くは千五百年も前の音楽もあり、数多くの楽曲が千年あまり変わることなく今日も演奏できるのは、世界でも日本の雅楽しかないと言ってよく、しばしば舞も付いており振付も伝承されているのですから、素晴らしいことです。
2022.06.04
『古事記』では、建御雷之男神が大国主命の子の建御名方神に力比べで勝ち、国を譲り受けました。
『日本書紀』に、第十一代垂仁天皇の前で、野見宿禰と当麻蹶速が相撲を取った伝説や、皇極天皇の時代六四二年、百済からきた王族の使者のための宴で相撲を催したという史実が残っており、相撲の起源といわれています。
相撲は、力比べだけでなく、豊作の吉凶を占う農耕神事としても行なわれてきました。
2022.06.03
お盆については、多くの方が仏教の行事とお考えと思いますが、元来は仏教伝来前より日本にある先祖祀りがもとになっています。
ところが、江戸時代に入り、幕府が戸籍の代わりに檀家制度を作り、人々の先祖供養を仏式のみ許可したため、お盆も仏教のみの行事と認識されて、現在に至っているのです。
日本では、古くから神祭りと共に、ご先祖さまの御霊を丁重にお祀りする祖霊祭祀が行なわれ、人々は神と祖霊に平安な生活を願いました。