白馬神事
正月七日に青馬を見ると邪気が防げるという古代中国の故事にのっとった宮中の儀式「白馬節会」を神事化した行事です。
日本では白馬が神聖視されたため白馬が使われます。藤原定家(平安時代末期~鎌倉時代初期の歌人)の和歌に「いつしかと春のけしきにひきかへて雲井の庭にいづる白馬(早くも春の様子になってきたなあ。
宮廷の庭に、白馬が引き出されたことだよ)」があります。
他に、大阪の住吉大社、茨城の鹿島神宮などが有名です。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の白馬
同神社では、葵祭で競馬会が行なわれるなど神馬とかかわりが深い
粥占炭置神事
新潟県の彌彦神社で数百年前から、毎年一月十五日夕刻から十六日未明にかけて、古伝によって粥占炭置神事が行なわれます。
粥占では、様々な農作物の吉凶を占い、炭置神事では、炭の燃え具合で各月の天候を占います。
一般には公開されませんが、神占の結果には農家の篤い信仰があり、拝殿内に掲示されるほか、印刷して県下2万人に配付されます。
他にも、粥占の神事は、和歌山県の
粥を用いるのは、(小豆が入った)粥が邪気を払うとの信仰があるからと伝えられています。