タイプ別講座

自己理解のための実践

禅宗に於いては仏教とは異質な儒教が学ばれ現実的な行動指針としていたのと同様に、本會でも自己理解の方法論として「儒教の五常八徳」と並んで「エニアグラム」を用いた分析を修行の一環として行っています。

『エニアグラムの実践的学習と魂の回帰』

もともと「エニアグラム」は仏教と同じ西域で秘密裏に伝えられてきたもので、世間で知られている単なるタイプ別の分類わけが目的のものではありません。そこには天理としか思われない法則があり、人をその法則性の中で支配し人はその原理から抜け出すことができないのです。その結果、人は自分のタイプが持つ業に支配され自分の意志とは関係なくそのタイプ特有の行動をとっているのです。
このような人間の行動原理の法則性について研究し、その意味するところが全存在(有情)の調和性を示していることを明らかとして、その実践修行において仏教が説く自我からの解放、無明なる迷いの根源の追究、さらには128の煩悩を和らげ、霊の向上を果たそうとするものなのです。

その実修は実に興味深く、誰しもが習い始めの時にはあまりの面白さに夢中になってしまうほどのものです。しかし、さらに深く追究を始めると、今度は自己の囚われが明らかとなり、さらには見たくなかった自分の愚か性や悪意が明らかとなっていき、そこから逃げ出したくなる人も出てきますが、さらなる追求を続けていくと、ついにその先に深々とした世界が見え始めてくるのです。その何とも言えない安心感と躍動感そして感動は、誰しもがエニアグラムを研鑽し続けて良かったという感慨を持つ瞬間です。

その分析はきわめて深いものですが、同時に実にシンプルです。自己研鑽の道を指し示してくれると同時に、ゆるぎない仏道の超越への道へと繋がっていくことをありありと体感することにもなるのです。
仏教の根幹をなすインド哲学もエニアグラムも、ともに西域において研究され発展してきた真理追求の学問です。その学問に命の息を吹き込むのが現世に生きる在家仏教教団維摩會が天から与えられた役目なのです。

日常の雑事に追われる生活を送りながら、自分の心が失われていくのを感じ、生きる目的を見失っていくことへの不安を覚える人たちにとって、本會にて仏教の学びを得ることで定期的に心の軌道修正がなされることは大きな安心感となります。
何より、学問としての仏教哲学も、実践としての修行徳目も、生活の中に上手に溶け込ませていければとても心安らぐものとなり、充実した人生を歩むことができるようになります。生き生きとした生活を多くの方々に営んでいただくことが本會の願いです。貪(むさぼり)瞋(いかり)癡(おろか)の三毒を修め、煩悩を少しずつ弱めていくことで人間本来の存在性(悦び)と輝き(躍動)を取り戻せるようになるのです。

『タイプ別講座』

「人は何のために生きているのか」という根源的問いは、この人生を生きている中で、一度は頭に浮かんだことがあるのではないでしょうか。しかし、多くの人が、その明確な答えが出ぬままに日々を生きています。
そしてまた同時に 人間とはどのようなものかという人間のしくみをよく解らないままに、私達は人間として生きてもいます。その人間のしくみ(行動原理)を解き明かすものの一つに「エニアグラム」というものがあり、この研究を学ぶことは人間理解の大いなる助けとなるものです。

人間としての究極の問い
それに向き合うことは、仏教等における真理追求に通じるものです。
お釈迦様の歩まれたその真理追求の道と、人間原理を学ぶエニアグラムの融合はとても合理的な修行となるところです。

『タイプ別基礎講座』(全10回) (音声受講)

エニアグラムによる9つのタイプの基本的な構造を理解します。

◎『タイプ別みんなの広場』 ※月1回オンラインで開催中

日常の実践や気付きなどを気軽に楽しく語り合いながら理解を深めていきます。
身近なテーマについて、ざっくばらんに語り合う交流の場です。タイプによる感じ方や反応の違いに驚いたり、それぞれの衝動を克服するための取り組みを分かち合ったり…。毎回発見や笑いが絶えません。

その他の講座
『タイプ別中級講座』 ※不定期開催

様々な観点から、タイプによる違いを捉えていきます。

『タイプ別探求講座』 ※不定期開催

より深く理解するために、テーマに沿って学びます。
人は9のタイプに分類されますが、同時に、自分の中に全てのタイプの要素を持っていると言われます。自分自身の中にある各タイプの衝動や本質を体験することによって、自他への理解を深めます。

体験者の声 エニアグラムの学び

9つのタイプ
基礎を学んで─

●人は皆、自分と同じように考え、感じているものだと思っていました。
でも、こんなに違っていたなんて!
これでは話が通じないのは当然です。
分かってくれない!と思ってたけど、自分も相手をわかっていなかった!

●自分のタイプを知り、同じタイプの人が集まると
こんなにも同じように話し、感じ、考え、言い方や行動なども本当によく似ている。
いや、同じようで「自分がたくさんいる!」と思った。

●最初、人が大きく9タイプに分類されると知り、そんなことって…??と思っていた
でも、実際に自己を分析し、周りの人々を見ると どうやらそれは納得せざるを得ないことだった。

基本的なところを学ぶと、多くの人が人間関係がよくなったと実感します。
人は皆、価値観がこんなにも違う。
拘るところ 大事にしているところ 避けたいところ それらが皆違う。
それを改めて知ると、相手を受け入れようという気持ちが出てくるものです。
多様性の時代。まさにその多様性を受け入れよう、そうなんだ、と思えるのです。
今まで苦しかったことから解き放たれ、心にゆとりが生まれ、楽になるのです。
すると、そこからまた、さらにより豊かな人生へと向かうことができるでしょう。
9つのタイプはそれぞれに特徴を持ち、そしてまたそれぞれに素晴らしい輝きを放っています。更にまた、それぞれのタイプがその働きを補完し合いながら、この人間の文明を構築し発展させてきたともいえるのです。
あなたが、ご自身のタイプを分析し、自分自身についてより深く知っていくことは、ご自身の成長とともに、「人間という存在」の理解を助けることとなるでしょう。
何故、わたしたちが存在し、そして、どこに向かっているのか、何を目指していくのか。
タイプ別分析を通して「人間という構造」を紐解いていく、その探求は実に意義あるものです。