東洋哲学研究会

2022年02月

2022.02.20

論語 學而第一 2

論語勉強会議事録

2022年2月20日(日)11:00~12:00

開催場所:春秋館

議事内容:今回から「悌(弟)」に関する章を取り上げて議論致しました。

テキスト「論語の講義」諸橋轍次


學而第一 2

有子曰、其爲人也孝弟、而好犯上者鮮矣。不好犯上而好作亂者、未之有也。君子務本。本立而道生。孝弟也者。其爲仁之本與。 

有子 ゆうし 曰く、 の人と りや こう てい にして、 かみ おか すことを この む者は すく なし。上を犯すことを好まずして らん すことを好む者は、 いま これ らざるなり。君子は もと つと む。 もと ちて みち しょう ず。 こう てい は、 れ仁を すの本か。

2022.02.13

論語 子張第十九 18

論語勉強会議事録

2022年2月13日(日)11:00~12:00

開催場所:春秋館

議事内容:引き続き「孝」に関する章を取り上げて議論致しました。


論語 子張第十九 18

曾子曰、吾聞諸夫子。孟莊子之孝也、其他可能也。其不改父之臣與父之政、是難能也。 

曾子曰く、 われ これ を夫子に聞けり。 もう そう の孝は、 は能くす し。 の、 ちち しん と父の まつりごと とを あらた めざるは、 くし がた しと。

2022.02.13

論語 子張第十九 17

論語勉強会議事録

2022年2月13日(日)11:00~12:00

開催場所:春秋館

議事内容:引き続き「孝」に関する章を取り上げて議論致しました。


論語 子張第十九 17

曾子曰、吾聞諸夫子。人未有自致者也。必也親喪乎

曾子 そうし 曰く、 われ これ 夫子 ふうし に聞けり。 ひと いま だ自ら いた もの らざるなり。必ずや おや かと。

意味

曾子言う、私は次の如き教を先生から伺ったことがある。

すなわちそれは、自然の発露で人間本性の情を最大限に出し尽さずにおれぬというような事柄は、人には滅多にあり得ない。

もしありとすれば、それは必ず親の亡くなった喪の場合であろうか、ということであった。

親子の情愛は人間の自然に発した最高のものであるとの意味である。孝を以て百行(すべての行い)の本となすのは、そのためであろう。致すとは、あらん限りの力を出し尽くす意。

(諸橋轍次訳)

2022.02.06

論語 陽貨第十七 21・微子第十八 2

論語勉強会議事録

2022年2月6日(日)11:00~12:00

開催場所:春秋館

議事内容:引き続き「孝」に関する章を取り上げて議論致しました。

テキスト「論語の講義」諸橋轍次


陽貨第十七 21

宰我問、三年之喪、期已久矣。君子三年不爲禮、禮必壊。三年不爲樂、樂必崩。舊穀既沒、新穀既升。鑚燧改火。期可已矣。子曰、食夫稻、衣夫錦、於女安乎。曰、安。女安則爲之。夫君子之居喪、食旨不甘、聞樂不樂、居處不安。故不爲也。今女安則爲之。宰我出。子曰、予之不仁也、子生三年、然後免於父母之懷。夫三年之喪、天下之通喪也。予也有三年之愛於其父母乎。 

さい 問う、三年の は、 はなは ひさ し。君子三年 れい さずんば、禮必ず やぶ れん。三年 がく を爲さずんば、樂必ず くず れん。 きゅう こく すで き、 新穀 しんこく 既に みの る。 すい りて火を あらた む。 にして ならんのみ。
子曰く、 とう くら い、 きん て、 なんじ おい やす きか。 曰く、安しと。女安くば すなわ これ せよ。 れ君子の喪に るや、 うま きを くら へども あま からず、 がく を聞けども たの しからず、 居處 きょしょ やす んぜず。 ゆえ に爲さざるなり。 いま なんじ やす くば則ち之を爲せよと。
宰我 づ。子曰く、 不仁 ふじん なるや、 生れて三年、 しか のち に父母の ふところ まぬが る。 れ三年の喪は、天下の つう そう なり。 や三年の あい 父母 ふぼ るか。